2023/06/09

住宅での快適な暮らしはプライバシーがどれだけ守られているかにかかっていると言っても過言ではありません。間取りや設備が充実していても、住んでいる人のプライバシーが守られていない状態では快適な住まいとは言いがたいのが実状です。住宅の窓は採光性を左右する設備であると同時に、内部が丸見えになってしまうデメリットもあります。そのため、第三者の視線対策を徹底することが住み心地の改善に繋がると言えるでしょう。
すりガラスは住宅の窓で古くから用いられていた視線対策です。表面に無数の微少な凹凸を作った板ガラスを窓にはめ込むことで、外から家の中が見えないようにします。ガラスが持つ採光性は損なわれないので、室内を明るく保ちつつ、プライバシーを守ることが可能です。普通の板ガラスにすりガラスのような模様を持つフィルムを貼る方法もありますが、気泡やシワが生じると効果が著しく低下する事実は否定できません。
日曜大工などの工作経験が乏しい人は専門業者に任せるのが賢明でしょう。塀や垣根などを窓の前に設置する方法は地域を問わず、古くから行われていました。効果が高い視線対策ですが、一方で採光性が損なわれる事実も無視できません。また、空き巣などの不審者が身を隠すおそれもあることから、防犯対策を併せて行うことを忘れてはいけません。
雨戸や鎧戸で外からの視線を遮断する方法は防犯性が損なわれない利点がある反面、建物のデザインを考慮して設置する必要があります。